コトバノチカラ

職業文筆家のささやかな日常
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原稿に行き詰まったとき…2(沸騰寸前)
昨日は仕事の依頼のラッシュでした。ベストセラー作家の本の制作、なんと林望さんの新著の制作、福岡の優良企業のアニバーサリー本、糸島の旅館のリブランディング……すごい。しかし、ぜんぶ締切がある。どうしよう。

ということで、ライターのみなさま、ぼくを手伝ってはくれませんか。長い原稿が書ける方、大募集中です。

今日から東京で、日曜日までいろいろ働いてきます。その中に『考具』の著者、博報堂の加藤昌治さん、『30過ぎたら利息で暮らせ』などの著者、エイベックスの原尻淳一さんとの会食というスケジュールがあります。

現在ベストセラーになっている藤原和博さんの『35歳からの教科書』の制作に携わったのですが、お二方ともいたく気に入ってくださって、ぼくに会いたい、と。ああ、緊張するなぁ。間違いなく、ぼくが一番頭が悪い。

まあ、いいや。一番歌がうまいかもしれないしな。ピンチになったら歌おうっと。結果はいずれ報告します。

さて、それでは前回に引き続き、今日も「原稿に行き詰まったときはどうするか」という話です。


######(←懐かしい人は、元木通)


ぼくは今年の2月から「大東流合気柔術」なる武術を習っています。その技は実に精妙で、体を動かす方向がわずかにずれるだけで、あるいは一部の筋肉が微妙に緊張するだけで、さらに言えば「技をかけてやろう」と思考するだけで、まったく技がかからなくなるのです。

逆に技がかかるときには、自分でも信じられないくらい「スルッ」と行ってしまう。どこにも力が入らないのです。空気を投げている感じ。

だから、技をかけている途中で、たとえば自分の肩の筋肉が緊張したら「ああ、これはダメだ」とやめていました。「大東流は筋肉の力を使わない武術だ」という固定概念があったからです。そして、この概念はおそらく“基本的には”間違っていません。

ところが、です。いつものように技を途中でやめた瞬間、師匠がため息混じりに「もったいない」とおっしゃいました。

「?」
「沸騰寸前だったのに……」
「沸騰?」
「そう、実は今、ようやく力が外に解放されようとしていたんです。でも、あきらめたでしょう」
「はい。あまりに自分に力が入っていたので」
「私が『力を入れるな』と一度でも言いましたか」
「いいえ」
「もちろん力を入れないのが理想です。でも、できないのだから、力でも何でも、まずは技がかかるまで必死にやってみるべきではないでしょうか」
「ああ、そうですね」
「私には『あと、もう少し』というのがわかっていました。それをやめたのは元木さん自身です。もう、ヤカンのふたはチンチンと動き出していたのです」

長い前置きでした。で、今日はこの前置きだけで終わります。キーワードは「沸騰寸前」です。覚えておいてください。

| 元木哲三 | 原稿に行き詰まったとき | 09:32 | comments(2) | trackbacks(0) | | ログピに投稿する
>吉住さん
コメントありがとうございます。
最近は「自分で限界をつくる」ことについて
いろいろと考えています。
まあ、その話は会った時にでも。

お義父さま、すごいですね。怖くない?
ちなみにですが、ぼくの習っているのは大東流で
合気道とは似ていますが、かなり違う武術です。
| 元木哲三 | 2009/11/28 6:59 PM |

さすが武術の達人、沸騰寸前とはうまい言い回しですね〜。
仕事も何でも同じ、最初は肩に力を入れていいから、精一杯全力でやってみて、その上で気付く、体得する。そういうことなんでしょうね。

頭で理解して上手にやろうとすると、早くできるようになるかもしれないけど、すなわち限界を作ってしまうことにもなりかねないのかな?なんて気がします。

うちの義父も同じようなことを言ってます。
孫の前では相好を崩してしまって、形無しですけどね(笑)。
義父の合気道道場HP(道場長です)
http://www1.cncm.ne.jp/~duke/aiki_nagasaki_web/main.html

| 吉住 | 2009/11/26 2:55 PM |










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