2009.11.25 Wednesday
原稿に行き詰まったとき…2(沸騰寸前)
昨日は仕事の依頼のラッシュでした。ベストセラー作家の本の制作、なんと林望さんの新著の制作、福岡の優良企業のアニバーサリー本、糸島の旅館のリブランディング……すごい。しかし、ぜんぶ締切がある。どうしよう。 ということで、ライターのみなさま、ぼくを手伝ってはくれませんか。長い原稿が書ける方、大募集中です。 今日から東京で、日曜日までいろいろ働いてきます。その中に『考具』の著者、博報堂の加藤昌治さん、『30過ぎたら利息で暮らせ』などの著者、エイベックスの原尻淳一さんとの会食というスケジュールがあります。 現在ベストセラーになっている藤原和博さんの『35歳からの教科書』の制作に携わったのですが、お二方ともいたく気に入ってくださって、ぼくに会いたい、と。ああ、緊張するなぁ。間違いなく、ぼくが一番頭が悪い。 まあ、いいや。一番歌がうまいかもしれないしな。ピンチになったら歌おうっと。結果はいずれ報告します。 さて、それでは前回に引き続き、今日も「原稿に行き詰まったときはどうするか」という話です。 ######(←懐かしい人は、元木通) ぼくは今年の2月から「大東流合気柔術」なる武術を習っています。その技は実に精妙で、体を動かす方向がわずかにずれるだけで、あるいは一部の筋肉が微妙に緊張するだけで、さらに言えば「技をかけてやろう」と思考するだけで、まったく技がかからなくなるのです。 逆に技がかかるときには、自分でも信じられないくらい「スルッ」と行ってしまう。どこにも力が入らないのです。空気を投げている感じ。 だから、技をかけている途中で、たとえば自分の肩の筋肉が緊張したら「ああ、これはダメだ」とやめていました。「大東流は筋肉の力を使わない武術だ」という固定概念があったからです。そして、この概念はおそらく“基本的には”間違っていません。 ところが、です。いつものように技を途中でやめた瞬間、師匠がため息混じりに「もったいない」とおっしゃいました。 「?」 「沸騰寸前だったのに……」 「沸騰?」 「そう、実は今、ようやく力が外に解放されようとしていたんです。でも、あきらめたでしょう」 「はい。あまりに自分に力が入っていたので」 「私が『力を入れるな』と一度でも言いましたか」 「いいえ」 「もちろん力を入れないのが理想です。でも、できないのだから、力でも何でも、まずは技がかかるまで必死にやってみるべきではないでしょうか」 「ああ、そうですね」 「私には『あと、もう少し』というのがわかっていました。それをやめたのは元木さん自身です。もう、ヤカンのふたはチンチンと動き出していたのです」 長い前置きでした。で、今日はこの前置きだけで終わります。キーワードは「沸騰寸前」です。覚えておいてください。 |